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植物・花・果実
人物他イメージ画
デフォルマシオンの技法
伝説‐鬼女紅葉‐
上記2点はイメージ画及び鬼女紅葉伝説概要♣下記は(法事の折撮ったもの)鬼無里村古満寿屋旅館にあり
(一栄作品手記より)
この作品はキナサの里に古くからある伝説鬼女きじょ紅葉もみじを
自分なりの感覚で現実的リアルにとらえ連歌で詠みました それに油絵の具を使いおつゆ書きで挿絵をつけ
歌と画が互に邪魔をしないよう遠慮しながら合体させました 五つの歌に全部紅葉の字を入れ それに一字づつ異なる
漢字をつけてあり 又変化を求め四季も取入れました 挿絵の紅葉の顔が正面に向けてないのは イメージを固定させたく
ない為です
其の一、落ちゆく紅葉に背景は信濃路のうち裾花街道「しんみちの茶屋」のあたりを入れました
(晩夏ははなやかさの今過ぎ去ろうとする意)
其の二、落人のかなしさを洞窟の中から哀愁の秋の夜に・・・
(現在荒倉山腹にもみじの岩窟として実在)
其の三、世の冷たさの中で孤独や恐怖とたたかいながら生きぬく現実にきびしさを雪深き水無瀬の山奥で・・・
(水無瀬は鬼無里の前名、向うに見える山は戸隠の一部)
其の四、生きる術を覚え時を経ていささかの安堵が得られた後芽ばえるであろう煩悩、過去の夢にのせてえがく其の夢は
女の一念 ロマン的陽春のなかもとめつづける幻像・・・
其の五、この世に思いを残して散った紅葉のなごりを静物化し ・・
伝説物語にも各説あり いろいろな角度からの見方 それぞれに味あり 静かに想う
終戦後の永い年月を南のジャングルに忘れられ きびしい中を生きぬいた幾人かの人が実存する現代、現地人住家附近に
時には出没したであろうそれらの人をみて 戦争を知らぬ幼い子供達はどんな風に感じたのだろう
立場も時代も全く違うが紅葉は女の身で追われて山の中・・・
そんな事を思い合わせ 又キナサの里に何年か前からうたわれている鬼女紅葉の歌のイメージをだいじにだいじにしながらこの作品を―
Kazuyoshi 画暦
大正15年長野県生まれ、昭和50年、50の手習いで油絵を始める。
「ビニールヒモでスリッパ作り」で、INC長野ケーブルテレビの取材あり
ここに載せた絵はアルバム帳や写真からのものだけ。記録に残されず上書きされた記憶の中だけに残る絵も懐かしい。
古希記念個展にて